牛久市観光協会がシンボルマークを新たに制定することになり、3月11日、18日と2日に渡り審査を行なった。審査委員は「うしく現代美術展」のメンバーの中で、デザイン実務を行い、全国規模でのデザインコンペの審査経験のある2名と、牛久市観光協会会長及び副会長、専務理事を交えた5名により審査をした。
審査にあたりまず驚いたことは、今回のシンボルマークは広く全国より公募したが、なんと応募点数が749点もあったことである。それも4県を除き全国43都道府県よりの応募があり、主催者としても応募点数の多さに驚くとともに関心の高さに感激した。審査員も同様であった。審査の基準は、デザインレベル(造形として)として日本全国はおろか世界に牛久市の |
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観光のシンボルマークとして発信して恥ずかしくないもの。次は牛久市のビジョンを表したもの。最後に見た人が強く印象に残るものという3点を満たしたものを選定の基準とした。選定の方法は数回に渡り徐々に絞込み最後に最優秀賞2点、優秀賞4点に絞り込むという方法を取った。 |
初日、投票により749点を117点に絞り込む。次に同様の方法で70点に絞った。ここまでの作業で初日の審査を終えた。1週間おいて第2回審査会を開催、初日に選定した70点よりさらに15点に絞り込んだ。この段階で応募作品を実際の使用場面を想定し、コピー機で20mmに縮小したカラーのものとモノクロのものを作成。マークは胸に付けるバッジから屋外広告までの幅広い使い方がされるからである。この段階では、投票形式を止めて審査委員がそれぞれにマークについての推薦意見を述べあった。
絞り込んだ15点はどれも基準をクリアしてレベルが高いものであったが、その中でも印象が強く、親しみが持てて、牛久の観光政策とマ |
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ッチしたものという議論の中で2点が選ばれた。
牛久の「う」と河童、それに緑と水をユーモラスな中にも現代的なセンスと造形力でまとめた岩永さんの作品。それに牛久沼と白鳥をテーマに躍動感あるマークに仕上げた岡本さんの作品を最優秀賞とした。最優秀賞2点に共通して言えることは、マークを通じて牛久はどんな街なのか、牛久市民がどんな街造りを目指しているかを語ることが出来ることである。今後、市民も行政もこのマークを牛久市のシンボルとして大切に育て、すばらしい街造りに邁進をすることが重要だと思います。 |